韓国の賃貸生活
韓国に留学や転勤、ワーキングホリデーで住んでみたいと思っている方にとって、「住まい探し」は避けて通れない大きなテーマです。
日本と似ている部分もあれば、全く異なる文化も多く、事前に知っておくことでトラブルやストレスを避けることができます。

今回は、日本と韓国の賃貸生活の違いをわかりやすく比較しながら解説していきます!
✅ 1. 賃貸の種類と代表的な契約方式
🏠 日本:月払いの賃貸が一般的
日本では、賃貸といえば基本的に「月額家賃制(家賃+共益費)」です。
敷金・礼金・仲介手数料などの初期費用が高めですが、家賃は毎月一定額を支払うシステムで、長く住む前提の人に向いています。
🏢 韓国:チョンセ(전세)とウォルセ(월세)の二本柱
韓国では大きく分けて以下の2種類の賃貸方式があります:
- 전세(チョンセ):家賃を払わず、代わりに高額の保証金(1,000万〜5,000万ウォン以上)を一括で預け、退去時に全額返金される制度。
- 월세(ウォルセ):日本と同じように毎月家賃を支払うスタイル。ただし、多くは保証金(보증금)を同時に支払います。
💡ポイント:
韓国では、「보증금(保証金)」がとにかく重要です。
家賃が安くても、保証金が数百万円単位で必要なケースも!
✅ 2. 部屋の種類と間取りの違い
🇯🇵 日本の部屋タイプ
- 1R(ワンルーム)、1K、1LDKなど
- 専有面積は20㎡〜30㎡が多い
- バストイレ別が人気だが、ユニットバスも一般的
🇰🇷 韓国の部屋タイプ
- オフィステル(오피스텔):家具付きも多く、単身者に人気
- ワンルーム(원룸):キッチン、シャワーが付いた小規模住宅
- コシテル(고시텔):トイレ・シャワー共用で、超低価格タイプ
💡実体験:
日本と比べて、韓国のワンルームは「バストイレ一体型」が多く、シャワー後は床がビショビショになるのが日常。これに驚く日本人が多いです。
✅ 3. 初期費用の比較
項目 | 日本 | 韓国 |
---|---|---|
敷金 | 1ヶ月分〜2ヶ月分 | 保証金(보증금):50〜1,000万円 |
礼金 | 1ヶ月分(または0) | なし(基本) |
仲介手数料 | 家賃1ヶ月分前後 | 家賃の半分〜1ヶ月分 |
保険加入 | 推奨 | 任意、大家次第 |
家具家電 | なしが多い | あり(特にオフィステル) |
💡家具付き物件が多い韓国では、引っ越しがとても簡単です!
✅ 4. 設備と生活インフラの違い
🔌 韓国の設備事情
- 床暖房(オンドル)が標準装備
- 洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ付きが多い
- インターネット完備率が高い(速度も◎)
🇯🇵 日本の設備事情
- エアコン・照明はついていない場合も
- オール電化物件やガス式など多様性あり
- Wi-Fi環境は自己契約が多い
✅ 5. 契約期間と更新のしやすさ
- 日本:通常2年契約。更新時に更新料が発生することも。
- 韓国:1年〜2年契約が一般的。更新時も大家との直接交渉が必要になる場合が多い。
また、契約書もハングルが基本なので、日本人にとっては言語の壁が大きなハードルになります。
✅ 6. 防犯・安全性の文化差
- 韓国:オートロック、監視カメラ付きの物件が多い
- 日本:管理人常駐型が多く、地域コミュニティも活用
また、韓国では女性の一人暮らしの場合、「宅配は玄関前ではなく管理室で受け取る」「名前を男性名で登録する」などの工夫が一般的です。
✅ 7. トラブル対応と大家との関係
日本では管理会社を通して修理などを依頼するのが一般的ですが、韓国では大家(임대인)と直接やりとりする場面が多くなります。
文化的に、曖昧な表現や遠回しな依頼は通じづらいので、はっきりした意思表示が大事です。
✅ 8. 退去時の対応と返金制度
- 日本:敷金から原状回復費用を引かれるケースが多い
- 韓国:保証金は全額返金されるのが原則(ただしトラブルも…)
💡注意:電気・ガス・水道・インターネットの最終精算を忘れずに行わないと、保証金返金に影響することもあります!
✅ まとめ:どちらが良い?日本と韓国の賃貸生活
項目 | 日本 | 韓国 |
---|---|---|
初期費用 | 高いが安定 | 保証金が高額 |
家具付き | 基本なし | 多くが家具付き |
部屋の広さ | やや広め | コンパクト傾向 |
契約制度 | 明確で安心 | 言語と交渉力がカギ |
生活インフラ | 自己契約中心 | 最初から完備も多い |
💬 最後に:韓国での住まい探し、ココに注意!

- ハングルの契約書は必ず日本語訳を確認
- 保証金の金額は信用できる仲介業者を通して判断
- 大家との距離感が近いので、マナーも大切に
日本と比べると不安な点もありますが、慣れると便利で快適な生活が送れるのが韓国の魅力です。
家賃の安さや便利さ、都市生活のスピード感など、日本にはない住まいのスタイルをぜひ体験してみてください!
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