韓国の本格冷麺からスーパーで買える商品、類似メニューまで徹底紹介!
夏になると食べたくなるのが、冷たくて爽やかな韓国の「冷麺(ネンミョン)」。その独特のコシのある麺と、さっぱりとしたスープがクセになる美味しさです。今回は、韓国現地で食べられる冷麺の名店、スーパーで買える市販冷麺、さらに似たような人気メニュー「ミルミョン」や「チョルミョン」との違いまで、冷麺を徹底的にご紹介します!
① 韓国で食べたい!本場の冷麺の名店
韓国で冷麺といえば、まず思い浮かぶのが「平壌冷麺(ピョンヤンネンミョン)」と「咸興冷麺(ハムフンネンミョン)」の2種類です。

- 平壌冷麺:そば粉が多く使われたグレー色の麺が特徴で、歯ごたえは柔らかめ。スープは牛骨や鶏ガラベースで、非常にあっさりしています。辛味が少なく、日本人にもなじみやすい味です。
- ★おすすめ店①:「乙密台(ウルミルデ)」(ソウル・麻浦)— 観光客にも人気の名店で、深く澄んだスープの旨味が絶品です。
- ★おすすめ店②:「筆洞麺屋(ピルドンミョノク)」(ソウル・中区)— 平壌冷麺の伝統を守る老舗。そばの香りと素朴な味わいが特徴ですが、「味が薄い」と感じる方も少なくありません。「水っぽい」と思う人もいれば、「シンプルだからこそ飽きが来ない」と評価する人もおり、まさに好みが分かれる一杯。冷麺に慣れてきた中級者以上におすすめです。
- 咸興冷麺:じゃがいもやサツマイモのでんぷんを使った透明感のある麺で、非常にコシがあります。こちらは主に**ビビン冷麺(混ぜ冷麺)**として、コチュジャンベースの辛いタレで食べるのが一般的。
- ★おすすめ店:「咸興麺屋(ハムフンミョノク)」(ソウル・鐘路)— 辛さと旨味のバランスが絶妙です。
最近は焼肉店でも食後の締めに冷麺を提供するところが多く、「焼肉+冷麺」は定番セットになっています。
② スーパーで買える!おうちで簡単冷麺
旅行中に「もっと食べたい!」と思った方、安心してください。韓国のスーパーやコンビニでは、手軽に作れる冷麺セットが豊富に販売されています。
- 代表的なメーカーと商品例:
- CJの「bibigo冷麺」:スープが別パックで入っており、茹でた麺と一緒に冷水でしめるだけ。非常に本格的な味わいで、日本でもネット通販で購入可能。
- オトゥギ冷麺シリーズ:種類が豊富で、スープタイプやビビン冷麺なども揃っています。
- パルドの「冷麺」:さっぱり系でリーズナブル。旅行のお土産としても人気です。
これらの市販冷麺は、氷とゆで卵、キムチ、きゅうりなどをトッピングすれば、お店のような一杯が自宅でも楽しめます。
③ 冷麺とそっくり!?ミルミョン・チョルミョンとの違いとは?
冷麺とよく似た韓国の人気麺料理に、「ミルミョン(밀면)」と「チョルミョン(쫄면)」があります。どちらも一見似ていますが、それぞれ異なる魅力を持っています。
- ミルミョン(밀면):釜山名物の小麦粉ベースの冷麺。朝鮮戦争後、そば粉が手に入らなかった時代に代用品として誕生したのがこのミルミョン。冷麺よりもやや柔らかく、ビビンタイプが主流。スープタイプもありますが、ピリ辛な味付けが多いです。
- チョルミョン(쫄면):もともとは学校給食から始まったとされるB級グルメ。弾力が強く、もちもちとした食感の中太麺をコチュジャンベースのタレで和えます。冷たい料理ですが、温かい気候にピッタリの一品です。
よく「トッポギ」とのセットで売られており、「チョルトッ(쫄떡)」の名前で知られています。
🍜 冷麺は夏だけの食べ物じゃない?
冷麺はその冷たいスープから「夏の食べ物」というイメージが強いですが、実はもともとは冬の料理でした。特に北朝鮮の地域では、氷点下の冬に冷たい**トンチミ(大根水キムチ)**の汁を使って冷麺を楽しんでいたという歴史があります。

現代では四季を問わず食べられますが、冷麺通の中には「冬こそ冷麺の本当の季節」と語る人も少なくありません。冷たいスープと冷たい空気が合わさって、逆に体が温まるという独特の感覚も魅力のひとつです。
おわりに|冷麺の世界は想像以上に奥深い!
韓国の冷麺は一つの料理名にとどまらず、地域や食材によって多様なバリエーションが存在します。旅行で名店を巡るのもよし、スーパーで市販商品を買って自宅で再現するのもよし。そして、似たようで違う「ミルミョン」や「チョルミョン」にもぜひチャレンジしてみてください。
韓国を訪れる際には、ぜひ自分好みの冷たい麺料理を見つけてみてくださいね!
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