遠隔診療

最後に、歯科を含む医療の未来を語る上で欠かせないのが遠隔診療です。パンデミックシーズンで一時的な遠隔診療が許可され、簡単な遠隔診療による診断や処方が可能になりました。 しかし、本格的な遠隔診療を行うためには、技術的な面だけでなく、医療法的な部分や社会的な協議まで、様々な分野で検討すべきことが散在しているのが事実です。 しかし、遠隔診療がもたらす実益が大きいため、積極的に検討すべき分野だと思います。
5Gネットワーク

まず、5Gネットワークのような超高速データ伝送が可能でなければなりません。 遠隔診療のために最も基本的に必要なのは、高品質の映像を送受信できるネットワークシステムが完備されなければなりません。まだ5Gネットワークシステムが全国的な網を持っているわけではありませんが、リアルタイムの映像相談をし、患者の口腔内スキャンデータやX線画像などを歯科医に直ちに送信しようとすると、安定した超高速インターネット網を構築することが必須です。
地域拠点遠隔医療機関

また、歯科データをクラウドベースのプラットフォームに迅速で安全に保存して管理することができなければなりません。大規模な患者データをクラウドに保存して、必要に応じて迅速に呼び出し、人工知能アルゴリズムでデータを処理して疾病予測や治療計画を自動的に樹立するシステム、さらにスマート機器(口腔内スキャナー、スマート歯ブラシ)と歯科管理システム間の円滑なデータ転送も可能でなければなりません。 今は地域保健所や地域の医療機関を通じて過疎地域の医療サービスを提供していますが、いつか遠隔医療機器などの普及で医師なしで運営される地域拠点医療機関が誕生するでしょう。
患者の健康データの統合管理

5G技術は、歯科産業をデジタル化と接続性中心に革新し、診断から治療、事後管理まで全体的な過程をより速く、より正確に変えるでしょう。 医療インフラが 離れた地域や移動が不便な高齢の患者にも、よりアクセス性の高い施設と特別な治療方法が改善提供され、医療の死角が消える効果を享受できるようになります。 歯科の未来は、技術の発展、人口変化、患者のニーズの変化によって大きく変化し、歯科と他の医療分野が緊密に協力することになり、患者の健康データを統合管理する方式が普遍化されると予想されます。
今も続く努力

歯科の未来について簡単に再確認する時間を持ちました。 実際、まだ少し遠い未来の話もあり、すでに臨床現場で適用されている技術もありましたが、最も重要なことは、歯科を含むすべての医療分野の多くの方々が新しい技術を取り入れ、試行錯誤を繰り返しているという事実です。もう少し古典的な分野で研究をされている方もいますが、第4次産業革命によって引き起こされた様々な新技術を臨床に取り入れるための努力も継続して行われています。
患者に集中する病院

大学を卒業して初めて私の患者さんを担当し、治療を始めた頃と比べると、ここまで技術的な進歩がなされたことに驚くばかりです。CROSS’D歯科は世界最高の権威を誇るニューヨーク大学(New York University)歯科大学出身の2人の院長と4つの個別診療室、そして1つの手術室を持っています。非常勤医として働いていた時、短い時間で多くのお客様を治療し、全員を満足させるのは難しいと思ったので、規模よりも患者に集中する病院を考えました。
CROSS’Dが考える理想

複数の患者さんを同時に診ることで必然的に発生する治療の質の低下を許したくなかったので、歯科衛生士の場合も、正式な免許を所持し、内部的なトレーニングを受けるようにしています。患者さん一人一人に最大限の時間を割いて、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療を提供するための努力をすること、その基本的な考え方は変わりません。 デジタル技術が歯科とマッチアップすることで、これはさらにクロスディが考えてきた理想に近づいています。
より新しい2025年

2025年になり、CROSS’Dが開園して20年が経ちました。世の中が二度変わる間、多くのことがありましたが、それでもクロスディにとって最も大切なのは、長い間、その縁の輪を結んでいる人たちです。開院から共に歩んできたスタッフ、そしてずっと変わらずにクロスディをご利用いただいている患者様ご家族の皆様、心より感謝申し上げます。残りの2025年も、より新しい CROSS’Dになるよう努力していきたいと思います。ありがとうございました。
歯科の未来終わり