前歯のクラウン

クラウン治療は歯の矯正や補綴の範囲に限らず、美容目的で施術されることもあります。一般的に、歯の美容整形の対象となる歯は、笑ったときに見える歯が中心です。通常、前歯を含め、その左右3本ずつ、計6本の歯が直接的に笑顔の形を作り、人の印象を大きく左右するため、歯の美容整形において重要な対象となります。また、遺伝的な要因や環境的な影響によって歯が比較的小さい場合があり、これを「矮小歯」と呼びます。
歯の上に帽子のように

前歯の歯が矮小歯である場合や、外部からの衝撃で欠けてしまった場合には、ラミネート治療ではなくクラウン治療が行われます。一般的に、クラウン治療は損傷したり弱くなった歯を保護し、その機能や形を回復させるための治療です。通常、歯がひどく虫歯で侵されている場合や欠けた場合、または神経治療を行った後に弱くなった歯を保護する目的で使用されます。クラウンは歯の上に帽子のように被せることで、元の形や機能を再現する役割を果たします。
クラウンのオーダーメイド制作

一般的なクラウン治療の流れとして、まず対象の歯の損傷部分を取り除き、クラウンが入るスペースを作るために歯を削ります。通常は、クラウンをぴったりとフィットさせるために歯型を取り、オーダーメイドで製作します。3Dスキャナーと3Dプリンターを用いることで、より手軽にクラウンを製作することも可能ですが、クロスディでは美容目的で製作されるクラウンの場合、Layering build-up technique を採用しているため、3Dプリントでは仮歯を製作する形となります。
オールセラミッククラウン

クラウンには使用される材料によってさまざまな種類があります。金を使用したゴールドクラウン、セラミックと金を組み合わせたクラウン、オールセラミッククラウン、ジルコニアクラウンなど、種類は多岐にわたります。美容目的の治療では、耐久性と審美性を兼ね備えたジルコニアクラウンや、セラミック素材のみで作られ、自然な色味が特徴のオールセラミッククラウンが使用されます。特に前歯にはオールセラミッククラウンがよく選ばれます。
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