保存治療 – 虫歯を疑うべきです

簡単ではない現代人の口腔ケア

歯磨きなどの口腔衛生管理をしっかり行い、定期的に歯科で健診を受ければ深刻な歯科疾患に発展することはそれほど多くありません。  しかし、忙しい現代人にとって、丁寧に口腔衛生管理を行うのは簡単ではありません。さらに、食生活や喫煙の影響で口腔内の環境が悪化しやすく、年を取るにつれてより繊細なケアが必要になると分かっていても、実際に習慣として徹底するのは難しいのが現実です。そのため、ある日突然、歯がしみるような軽い痛みを感じて歯科検診を受けてみると、思いがけない部分に虫歯が見つかることがあります。


表面には現れない虫歯

口腔衛生管理をしっかり行っていれば、虫歯が進行した範囲はそれほど広くないことが多いですが、表面では小さく見える虫歯が内部で広がっている場合もあるため、必ずX線検査を行い、虫歯の部分を削りながら確認することが必要です。  通常、虫歯が発生する場所は食べ物を噛む咀嚼部位ですが、歯磨きを怠り、定期的にスケーリングを受けない場合は、歯の側面で発生することもあります。このような場合、虫歯は一般的に中期段階であると判断されます。


虫歯の進行段階

大きく虫歯の進行段階は3段階に分けられます。最初の段階では、歯の表面に小さな白い斑点が現れ、痛みはなく、または非常に軽度です。中期段階では、歯に茶色や黒色の変色部分が現れ、食べ物を噛むときに敏感になったり痛みが発生します。特に、冷たいものや甘いものを食べたときにしみる症状があれば、中期に該当します。最後に、歯の内部(歯髄や神経)が損傷し、激しい痛みを感じ、膿や歯茎の炎症などの追加的な問題が発生する深刻な段階に進みます。


虫歯の種類

虫歯は主に歯磨きが不足している場合に歯の表面、特に奥歯の咀嚼面に発生する「歯面虫歯」や、歯間ブラシやデンタルフロスを使用しない、または食べ物が残ったままで歯と歯の間に虫歯を引き起こす「歯間虫歯」があります。また、歯茎が後退するなど深刻な歯周病が発生した場合には、歯の根元部分に虫歯が生じる「歯根虫歯」や、すでに治療を受けた部分(クラウンやレジンなどの充填物)の周囲で再び虫歯が発生する「二次虫歯」もあります。


レジン治療

虫歯の進行度に応じて、いくつかの段階的な治療方法があります。まず最も重要なのは、常に言及している予防的管理段階です。通常、正しい歯磨き習慣とデンタルフロスの使用が推奨されますが、場合によってはフッ素塗布を行い、歯を強化して虫歯の進行を止める治療が行われることもあります。次に、最も多くの患者さんが来院する理由となる充填治療の段階です。これは、虫歯で損傷した部分を取り除き、充填材(レジンやアマルガム)を詰める治療です。


インレー治療

虫歯で歯が大きく損傷している場合、損傷範囲に応じてインレーやオンレー治療が適用されます。  まず、インレーは歯の咀嚼面の一部に限られた損傷に使用されます。歯の周囲の壁を触れず、内部の損傷だけを修復するのに適した治療方法です。歯の周りの壁はそのまま残し、歯の表面の溝や隙間を埋める治療で、小さな虫歯に主に使用されます。  一般的な充填材(レジンやアマルガム)よりも強度が高く、長持ちし、歯の形状や色に合わせて修復が可能です。


オンレー治療

歯の咀嚼面全体または一部の損傷とともに、歯の周囲まで修復が必要な場合には、オンレーが使用されます。損傷の範囲がより広いですが、歯を完全に覆うクラウン治療まで必要ない段階に適しています。もちろん、インレーよりも大きく、咀嚼面と歯の側面も含めて修復する治療です。  クラウンよりも歯の削除量が少ないため、自然の歯をより多く保存でき、インレーと同様に強度や歯の形状、機能を効果的に回復できる治療方法です。


クラウン治療

虫歯が進行して、一般的な充填やインレー、オンレーでは修復が難しい場合、クラウン治療が行われます。クラウン治療は、神経治療後に歯が弱くなり、割れるリスクが高い場合や、事故で歯が部分的に割れた場合、歯の形や色を改善したい場合、インプラントの上に補綴物を被せる場合、歯ぎしりや噛み合わせが悪くて歯がひどく摩耗した場合にも使用されます。  虫歯によってクラウン治療を受ける場合、通常、虫歯菌が歯髄(神経)にまで達していることが多く、神経治療を行って損傷した神経を取り除き、歯の内部を消毒・充填した後、クラウンを被せます。この段階を神経治療段階と言います。


保存治療は次に続きます。

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