イカゲームを見た後、気になる民俗遊び
韓国ドラマ『オジンオゲーム(イカゲーム)』は、全世界で大ヒットを記録し、多くの視聴者がその過酷なデスゲームに驚きつつも、登場する「昔ながらの遊び」に懐かしさを感じたのではないでしょうか。

実は、このドラマに登場する遊びの多くが、日本の伝統的な遊びと非常によく似ているのです。今回は、そんな「韓国と日本の似ている昔遊び」を5つ厳選してご紹介します。
1. 무궁화 꽃이 피었습니다(ムグンファ コッチ ピオッスムニダ) vs だるまさんがころんだ
『オジンオゲーム』の中でも特に印象的だったのが、第一ステージに登場した「무궁화 꽃이 피었습니다(ムグンファの花が咲きました)」という遊びです。日本の「だるまさんがころんだ」に非常に似ており、鬼が振り返ったときに動いたらアウトというルールも同じです。

韓国では「무궁화(ムグンファ=ムクゲ)」という国花を使った歌詞で、子供たちが楽しく遊んできました。日本でも「だるまさんがころんだ」の声に合わせて止まるという文化があり、両国の子供文化には共通点があると感じさせられます。
2. 딱지치기(タクチチギ) vs めんこ
韓国では昔から「딱지치기(タクチチギ)」という紙のカードを地面に叩きつけて、相手のカードをひっくり返す遊びがあります。これは日本の「めんこ」とほぼ同じルールです。
オジンオ게임ではこのタクチチギがスカウトシーンで登場し、視聴者に強い印象を与えました。どちらの遊びも、単純な道具で戦略と腕力を競う点が魅力で、今でも懐かしむ人が多い伝統遊びの一つです。
3. 구슬치기(クスルチギ) vs おはじき / べーごま
구슬치기はビー玉を使って相手の玉をはじいたり、自分の玉を的に近づけたりする遊びです。日本にも「おはじき」や「べーごま」など、類似した遊びがあります。
特に女の子の間で人気だったおはじきは、色とりどりのガラス玉を使い、手先の器用さが試される遊びでした。韓国でも男の子も女の子も遊ぶ구슬치기は、単純だけれど夢中になれる遊びとして親しまれてきました。
4. 줄넘기(チュルノムキ) vs なわとび
줄넘기は韓国でも日本でも同じように遊ばれている縄跳びです。個人でも、2人以上でも、またリズム遊びの一環としても使われ、両国で多くのバリエーションがあります。
歌に合わせて飛ぶスタイルや、技を競う遊び方など、世代を超えて愛されてきた共通の文化です。最近では学校の体育の一環としても活用されており、身体能力の向上にも役立っています。
5. 오징어게임(オジンオゲーム) vs ケンケンパ + 陣取り遊び
最後に紹介するのは、ドラマのタイトルにもなった「오징어게임(オジンオゲーム)」です。これは地面にイカの形を描き、攻守に分かれて陣地を奪い合う遊びです。
日本には正確に一致する遊びはないものの、「ケンケンパ」や「陣取りゲーム」などが要素的には非常に似ています。ジャンプしながら片足で進む、陣を攻める、防御するという動作は、遊びながら戦略性も養えるという点で、昔の子供たちにとっては人気のある遊びでした。
おわりに:遊びの中にある文化の共通点
こうして見てみると、韓国と日本には驚くほど似たような昔遊びがたくさんあることがわかります。背景や名前は違えど、子供たちが創意工夫しながら楽しむという点では共通しています。
『オジンオ게임』をきっかけに、こうした伝統的な遊びに再び注目が集まっています。どちらの国でも、子供時代に体験した遊びは記憶に残り、文化の一部となっています。
大人になっても懐かしく思い出せる、そんな「昔遊び」。もし機会があれば、友人や家族と一緒に試してみてはいかがでしょうか?時代を超えて人と人をつなぐ、貴重な文化遺産なのです。
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