韓国の高速道路「休憩所」文化
韓国を車で旅行したことのある方なら、一度は立ち寄ったことがある「휴게소(ヒュゲソ)=休憩所」。これは日本の「サービスエリア(SA)」や「パーキングエリア(PA)」にあたる場所ですが、実は日本とは異なるユニークな文化がたくさん詰まっています。
今回は、日本のサービスエリアとの違いを比較しながら、韓国の休憩所の魅力や代表的なグルメをご紹介します!
日本との違い①:主役は食!まるでフードフェスのような空間
日本のSAでは、地域の特産品やレストランが揃っているとはいえ、どこか「少し休むための場所」という印象が強いのではないでしょうか?
一方、韓国の休憩所は「食事を目的に訪れる人も多い」ほど、食べ物の種類が豊富でクオリティも高いのが特徴です。
「휴게소 먹방(休憩所モッパン)」という言葉があるほど、グルメ巡りが目的のドライバーも少なくありません。
屋台スタイルの軽食から、本格的な料理まで揃ったフードコートがあり、まるで食のフェスティバルのような雰囲気です。
日本との違い②:アクセスの自由さと洗練されたデザイン
日本では、高速道路に乗らないとSAやPAを利用できない場所が多いですが、韓国の一部の休憩所は一般道からも利用可能です。
また、外観や建物のデザインも現代的で、ショッピングモールのような洗練された空間になっているところも多数あります。
トイレも広く清潔で、最近ではAIロボットによる案内サービスや無人注文端末の導入など、スマート化も進んでいます。
日本との違い③:全国的に有名な“休憩所グルメ”競争
日本でもご当地メニューがありますが、韓国ではその競争が一層激しいです。
テレビ番組やSNSで「휴게소 맛집(休憩所グルメ)」が特集されることも多く、話題のメニューは全国的な人気を集めます。
中には、特定のメニューを目当てに、わざわざ車で何時間もかけて訪れる人もいるほどです。
韓国の休憩所ベストグルメ5選
全国のほとんどの休憩所で見かけることができる、定番で大人気のグルメを5つご紹介します。ドライブの途中にぜひチェックしてみてください!
① ソトクソトク(소떡소떡)

ソーセージとトッポギ(餅)を交互に串に刺し、甘辛ソースをかけて焼いた串料理。
手軽でクセになる味わいで、休憩所グルメの王道とも言えます。
② クルミ菓子(호두과자)

甘さ控えめのあんこを包んだ、韓国版のベビーカステラのようなお菓子。
特に忠清地方で有名ですが、全国の休憩所で販売されています。お土産にも最適。
③ おでん串(어묵꼬치)
熱々のスープに浸かったおでん串は、寒い時期にぴったりの軽食。
ほとんどの休憩所の入り口付近で販売されており、定番の一品です。
④ うどん・クッパ(우동・국밥)
しっかり食べたい人におすすめのメニュー。韓国風うどんは出汁が濃く、クッパはご飯と肉、キムチが一緒に出てくるボリューム満点の一皿です。
⑤ フライドポテト・チーズホットドッグ
若者に人気の韓国式スナック。モッツァレラがたっぷり入ったチーズホットドッグや、ポテトがトッピングされたホットドッグなど、写真映えするメニューも多数あります。
その他の便利な設備
韓国の休憩所には、カフェ、コンビニ、スマホ充電ステーション、子ども用のプレイスペース、マッサージチェアなど、ドライバーのための快適なサービスが充実しています。
さらに、2020年以降はペットと一緒に利用できる休憩所も増え、ドッグランが併設されている場所もあります。
韓国でレンタカー旅行を考えているなら
地方をレンタカーで巡る場合、休憩所は単なる立ち寄りスポットではなく、旅の楽しみのひとつです。
日本とは違うユニークな文化を体験しながら、地元グルメを味わってみてください。
まとめ
韓国の休憩所文化は、日本のサービスエリアとは一味違う魅力にあふれています。
多彩なグルメ、現代的な施設、清潔なトイレ、そして多くのエンタメ要素が詰まった「目的地型休憩所」は、韓国旅行の楽しみの一部です。
次に韓国でドライブ旅行をする機会があれば、ぜひこのユニークな「휴게소文化(休憩所文化)」を体験してみてください!
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